正しい高気密・高断熱住宅選びの12のチェックポイント!

まえがき

住宅業界は大きく変わる節目を迎える時代になって参りました。断熱性能(省エネ性能)は、従来の最高等級の断熱等級4から、2022年4月には断熱等級5、2022年10月からは断熱等級6・7が設置され、断熱等級も超断熱等級を求められる時代になって参りました。又、耐震等級も最高値の耐震等級3が当たり前の時代になって来ております。但し、時代が変わっても、高性能な注文住宅選びは、その基本は変わる事なく、正しい超高気密・超高断熱住宅選びとなります。そのような住宅創りに大事なのは、断熱材・気密レベル・換気システム・暖冷房機器選びが最も重要!(暖かい家を創るポイントです)なのです。

酒田・鶴岡でクリエイト住宅の
 正しい超高気密・超高断熱住宅選びの12のチェックポイント!
北海道仕様の高性能住宅は高気密・超高断熱で断熱材・気密レベル・換気・暖冷房機器選びの4つが最も重要なポイント

暖かい家」「涼しい家」の「注文住宅」は、全てが同じ訳ではありません。高性能で超高気密・超高断熱かどうかは、躯体性能面を外皮平均熱貫流率(Ua値)のレベル差で見分ける事ができます。北海道でも「暖かい家」、九州でも「涼しい家」の「注文住宅」選びでは、最も重要なポイントです!

クリエイト住宅の内覧会にご来場頂いた方々で最近特に目立つ人達がいます。

それは、他社で新築された方が、来場される事です。

建築してから、早い人で1ヶ月、遅くても3年ぐらい経過した方々です。

中には、「何でこんなに暖かいのですか?」とか、「結露はしないのですか?」[涼しいですね」等々の質問を頂戴いたします。

どうしたんですかと話しを聞いてみますと…

1.最近新築した方の失敗例

非常に多くいることに驚かされました。

  • 「高断熱・高気密」「オール電化」「床暖房」ですから、床は勿論、全館暖かくなりますよ」と言われ、その言葉を信じて量産ハウスメーカーお任せしたら、今まで住んでいた家よりは暖かいけれど、全館暖房は出来ず、電気料だけ掛かるので、リビング暖房だけで生活している。
  • 地場でデザイン重視で受注を伸ばしている○○建設にデザインが良く、「高断熱・高気密」「オール電化」の住宅ですよと言われ、暖かい家である事を期待したけれど、54坪のお家でエアコン6台では、電気料が掛かりすぎて、リビング2台、居間1台の3台で暖房しているが、寒い。
  • この展示場は標準仕様です。といいながら、いざ契約する段階になると、この工事はオプションですと言われて困った。
  • 今どき、結露する住宅は欠陥住宅だとは聞いていたが、前の家と同じく結露で大変。建ててもらったハウスメーカーに電話をすれば、担当者は転勤したと言われて泣き寝入りの状態。

住宅業界に携わる1人として、又技術屋としてもこのような実情を知るにつれ、大変な怒りを覚えました。

そこで、今すぐ私が出来ることはないかと考えました。
その結果、今までの私の経験と技術力を公開して情報を提供し、住宅づくりで失敗する人を1人でも少なくすることだと思い、高気密・高断熱で高性能!北海道仕様の「暖かい家の注文住宅選びの条件!(別名:正しい高気密・高断熱住宅選びの12のチェックポイント)として、まとめてみる事にしました。

2.正しい超高気密・超高断熱住宅選び12のチェックポイント

お一人お一人に有効にご活用いただき、”本当によかった。役に立った”と喜んでいただければ、これに勝る喜びはありません。

家など何処で建てても皆同じじゃないか、と考えている新築、増改築、リフォーム、リノベーション工事を計画している皆様方。

建ててしまってからでは遅いのです。 後悔しても後の祭りです。後で泣きをみるよりは、今ちょっと勉強してみてはいかがでしょうか?

説明に入らせて頂く前に、「このチェックポイントの知識を得ただけでは、良い建物を建てられる訳ではない」という点にも、注意して頂きたいと思います。

”暖かい家の注文住宅選び”で見逃してならないことは、
”施工技術力”と“高気密・高断熱のノウハウ”が
無ければ、暖かい家の注文住宅を作れないということです。

それでは、早速ですが、「高気密・高断熱、高性能!暖かい家の注文住宅選びの条件!」(12のチェックポイント)をご説明させていただきます。が、先ずは、弊社で建築した数多くの、お施主様の喜びの声を、お読み下さい。(喜びの声をクリックするとそこのページにジャンプします)

2-1.熱抵抗値(断熱抵抗値)=(㎡k/w)=断熱力について

温度、湿度、気圧は高い方から低い方に流れます。

冬、室内で暖められた空気は床、壁、天井及び窓等の開口部、換気口等より外の温度の低い方へ流れようとします。(熱の3要素の内の一つ伝導です)

それを遮熱する為には、外皮である、床、壁、天井、開口部に熱の伝導を防ぐものを使用しなければなりません。

いわゆる熱伝導率の小さい断熱材、を厚く入れることにより、暖められた室内の熱が外に逃げていくことを防ぐことが出来ます。(床、壁、天井に断熱材を入れるのはその為ですが、断熱材の熱伝導率は残念ながら皆同じではないのです。)

開口部の窓、玄関ドアにも熱の貫流率の小さい窓、ドアを使いませんと、どんどん熱は寒くて気温の低い外の方へ逃げていってしまうのです。


量産ハウスメーカー、ビルダー、工務店の熱抵抗値(断熱抵抗値)を比較する為には、次の計算式で計算をします。

熱抵抗値=断熱材の厚さ(m)÷使用している断熱材の熱伝導率(w/mk)=断熱抵抗値

「例」:硬質ウレタンの厚さ10.5cm(0.105m)、熱伝導率0.023w/mkの場合:熱抵抗値の計算は、熱抵抗値=0.105÷0.023=4.565となります。

値の大きい方が熱抵抗値(断熱抵抗値)は大きいので、断熱性能が優れていることになるのです。

“安らぎの家”は北海道仕様の家ですと言うのも、熱抵抗値(断熱抵抗値)が“ダントツ”に大きく、暖められた室内の空気が外に逃げる事が少ないからです。

省エネルギー基準とは?(HEAT20G2グレードの住宅基準は?)

又、その上に、熱抵抗値(断熱抵抗値)が大きい為に、暖められた室内の空気は、外に逃げる熱量が少なく、床、壁、天井に蓄熱し保温され、輻射熱に変えて放熱されます。

従って、今までの住まいのように足下は冷たく、天井の方が暖かいと言うことがなく、床、壁、天井の温度差がない、本当に快適な暖かい家が得られるのです。

熱抵抗値(断熱抵抗値)が優れているか、劣っているかを知る為には、その建物の床、壁、天井、開口部等にどういう断熱材で、その厚さが何cmのものを使用しているかをカタログを見たり、セールスマンに聞いて調べて、先に記した計算式で計算します。

その値が大きいほど熱抵抗値(断熱抵抗値)が優れている事は前にも申し述べた通りです。

その結果、工法毎の熱抵抗値の差は、一目瞭然に解ります。是非展示場、内覧会場等に行かれましたら、セールスマンに床、壁、天井にはどういう断熱材を使い、その厚さは何cmの物を使用しているのかをお尋ね下さい。(又は、カタログをご請求下さい)

建物の仕様(床・壁・天井・開口部等)の比較はこちらをクリック!

更に、開口部の窓、玄関ドアには、どこのメーカーのもので、熱貫流率(いわゆるU値と言われるものですが……)は幾らの値ですか?とお尋ね下さい。この値は小さいほど、性能の良い窓、玄関ドアを使用していると言う事なります。

Ua値の比較はこちら!

これらの数値は家全体の性能を表すUa値(外皮平均熱貫流率)に反映して、性能の善し悪しが解り、省エネで暖かい家になるかどうかも判るのです。

Ua値と省エネルギー基準との比較はこちら!

熱伝導率表も使いますので参照したい方はこちら!

アルミ樹脂との熱伝導率の比較も大事です。と言いますのは室内で暖められた暖気が外気との境にアルミサッシを使用しておりますと、外の冷たい空気が室内側まで冷やしてしまうのです。室内側の表面の温度が(アルミは熱が伝わりやすい=熱伝導率の値が大きいのです)露点温度以下になった結果、結露します。

カーテンが窓に張り付き、剥がすのに一苦労した経験をお持ちの方は、大勢いらっしゃると思います。又、結露を拭き取る労力はされたことのない人には判らない程の大仕事ですよね!

これも、熱伝導率がアルミの1/20という小さい値の樹脂サッシを使いますと、外気の低い温度が樹脂で伝導を遮られ、室内側の暖かい温度は、露点温度まで下がらない為に、結露が発生し難くなるのです。

ガラスの比較(単板、複層、トリプル)>

ガラスにも

  • 単板ガラス
  • 複層ガラス(ペアガラスともいう)、複層ガラスにも空気層が6mmと12mmのものがあります
  • トリプルガラス

最近は更に性能が良い16mmのものが、主流となっております。

更に金属コーテイング処理をした熱線吸収ガラス高断熱ガラス遮熱ガラス等のタイプがあります。
シャノンという樹脂サッシメーカーが、日本で初めてのトリプル樹脂サッシを発売し、筆者も庄内で初めてトリプル樹脂サッシを使用させて頂きました。その能力の高さに驚いている一人です。(北海道仕様安らぎの家は、2023年11月1日より、バージョンアップし、トリプルガラスの樹脂サッシを標準仕様に致しました)

近年では、各サッシメーカーがそれぞれトリプルサッシを供給出来るようになりました。

これも開口部の窓、玄関ドアの所で述べさせて頂きましたが、熱貫流率(U値)が大きく違いますので、樹脂サッシを使用しても単板ガラスは結露し複層ガラスでは結露しないと言うことなのです。

トリプル樹脂サッシは申し上げるまでもなく、真夏でも室内側のガラス表面、窓から入る夏の直射日光が縁側やリビングのフロア等に、陽が燦々と当たっていても熱くはなりませんでした。

温度変化の少ない家→脳卒中や冷え性を防ぎ、年中快適な温度(全館温度差がない暖かい家です)>>>冷暖房コストの削減>>>省エネ住宅です。

  • 外皮平均熱貫流率Ua値は小さい程良い。
  • (やすらぎの家のUa値0.34W/㎡K以下は北海道仕様)>4地域(鶴岡市、新酒田市)は0.75W/㎡k以下、5地域(旧酒田市)は0.87W/m²kです

Ua値は、住宅の熱の逃がしにくさを表す数値です。
この値が大きいと暖冷房の維持費が掛かります。(値が小さい程高性能で暖かい家になるのです)

※根拠もないのに、Ua値0.34です、と言うセールスマンや業者もいるそうです。注意しましょう!オール電化で他工法で建てたお客様の一部の方が、電気料が掛かり過ぎると東北電力へ苦情を言いにくるそうですが、決して東北電力の責任ではありません。

工務店、ハウスビルダーの方が建物の性能に合った設備容量計算が出来ないだけなのです。

  • 温暖(高温)多湿地では発泡樹脂系を使用する。
  • 床、壁、天井、屋根の全てを抜かりなく断熱施工
  • 樹脂サッシか木製サッシ、12mm以上の空気層を持つペアガラスの採用、予算が合えば16mmのペアガラスの採用か、トリプルサッシをお奨めいたします。
  • 断熱ドアの採用→熱貫流率(U値)はサッシメーカー毎違うのでセールスマンに聞くかカタログを取り寄せること、トリプルガラスを使用した木製の玄関ドアもあります。北海道仕様「安らぎの家」は2023年11月1日から標準仕様となっております
  • 断熱工法に注意:これを誤ると、種々の問題が起こる
  • 木造は充填断熱工法
    (内断熱工法)、鉄鋼造は外断熱工法、鉄筋コンクリートは両断熱工法がベスト。

     

    • 外断熱がいいと言われますが果たしてそうなのでしょうか?
    • 熱伝導率表で見てみると、発泡ポリスチレンフォーム、発泡アセチレンフォームは硬質ウレタンフォームの65~70%の断熱効果しかないことが解る。
    • 仮に外断熱で発泡ポリスチレンフォーム50mmを使用すると、硬質ウレタンフォームの30mmと同じ効果しかないことが解る。

熱伝導率の値が小さい断熱材をより厚く使用する事により、断熱材が暖まった空気を蓄熱し保温して輻射熱に変え、床、壁、天井が温度差なしの快適で暖かい家を創ることができるのです。

省エネ基準の改正とゼロ・エネルギー住宅、LCCM住宅の時代へ

  • 以上、熱抵抗値(断熱抵抗値)について、記述させていただきましたが、平成24年12月に省エネ基準が大幅に改正され、今まで使っていたQ値から、Ua値という値を使用することになりました。

詳しくは省エネ基準とゼロ・エネルギー住宅、LCCM住宅の項目で述べさせていただきます。

2-2.気密について

気密は読んで字のごとく、隙間風を防ぎ熱の損失を無くす事と、外気の湿気の侵入を防ぎ、換気システムが設計通りに効率よく働くことを目的にしております。

風の強い庄内地方では特に隙間風により室内の暖められた暖気は、風によって寒い外に引っ張られ、逃げていくことは誰でもが経験していることです。

このように隙間風に引っ張られない住宅の基準を千葉工大の小峯教授が論文として発表しました。

その内容は、建物の隙間相当面積C値=0.7c㎡/㎡以下であれば、庄内のように強風が吹き荒れる地域でも影響がないという事でした。

具体的には、建物の床面積1㎡当たり1cm×0.7cmの四角い隙間以下の隙間であれば風の外が寒い日であっても、隙間から室内の暖気が引っ張られることはないということです。

弊社では、その値を基準として全棟気密測定を行い、C値=0.7cm/㎡以下でお引き渡しを行っておりますので、ご安心下さい。

省エネ基準では,気密レベルは削除されましたが、断熱、気密は表裏一体で切り離す事は出来ません。従いまして最低でもC値=1c㎡/㎡以下が望ましいと思いますが、庄内のように風の強いところでは、隙間風にて引っ張られない値は0.7cm²/m²以下が良いと言う事は千葉工大の小峰教授の論文からも明らかです。

(庄内はC値は0.7cm²/m²以下になります。隙間だらけの家では、C値が大きい値になり隙間から漏気しますので、設計通りの計画換気は出来なくなります。ご理解頂けましたでしょうか?)

ハウスメーカーは実験棟(総2階建)を建てても一部の量産ハウスメーカーを除いては、C値=5c㎡/㎡以上が大半です。(気密測定も実施しておりません)

  • 木軸パネル住宅や2×4、RC造が優れている
  • 台所などの換気扇の気密性にも注意(局所換気をしている場合です)

このように気密力は熱抵抗と表裏一体で、とても重要な要素であることはご理解頂けたことと思います。

  • 外気の湿気の進入を防ぐ→ダニやカビの発生を防ぎアトピーや喘息に効果がある.リュウマチが軽くなる
  • 隙間風を防ぎ、熱の損失をなくす
  • 風の影響を受けないので、換気システムが効率よく働く
  • 一戸一戸、気密測定を行う。→全棟気密測定をする業者を選択
  • 隙間相当面積C=0.7c㎡/㎡以下とする→千葉工大小峰教授論文発表

気密について、以上の点をご紹介させていただきました。

2-3.換気について

断熱、気密がしっかりした建物には、換気が重要な役割を果たしてくれるようになります。

今現在、国の基準により、新築住宅には必ず換気システムを設置して、建物全体の空気を2時間で入れ換えなさいと言うことになっております。(0.5回/時間と示されるように、一時間で建物の半分の空気を入れ換えなさいと言うことと同じ事です)

果たしてそれでよいのでしょうか?

私達人間も成人一人当たり27.8㎥/時間の新鮮空気を必要としておりますし、CO2も、水分も発生します。建物の室内では臭いの発生するトイレ、キッチン等々があります。又湿気の発生する浴室、キッチン、洗面所等々もあります。

それらをどういう風に換気処理(臭い取り、湿気の除去)するのでしょうか?

国土交通省の方では、段階的に規制を強めてくる可能性はあろうかと思いますが、実際に生活していく私達は、臭いや湿気を取る為に換気を強くしたら、換気過多で、暖房(冷房)が逃げて行きますので、電気料(暖房費、冷房費)が高くついてしまいます。

又、換気過小ですと、室内に臭いが充満してしまいます。更に湿気が多くなった結果、結露の発生を呼び、カビが発生したり、ダニが出てきて、アトピー性皮膚炎や、喘息等の原因になることは周知の事実でございます。

全体的な換気も出来、色々な問題が発生する個別な事にも対応できる換気システムが必要であることは火を見るより明らかです。そういう換気システムを採用している業者を選ぶことが大事であって、第一種換気システムで熱交換換気をしているのが一番良いような話をする量産ハウスメーカー、ビルダー、工務店には、一歩距離を置いて話を聞いてみる事が大事で重要だと思います。

(気密レベルにもよりますが、第一種換気システムは第三種換気システムよりも漏気量が大きくなり、その上イニシャルコスト、ランニングコストも高くなります。更にメンテナンスも第三種換気システムの方が楽にできますので、私は第三種換気システムをお勧めいたします。)

  • 換気システムの優れた家→新鮮な空気→化学物質過敏症などのシックハウスを防ぐ→内装材フォースター以上でなければダメ
  • 気密性の高い住宅ほど換気効率も上がる
  • 24時間換気システムが常識
  • 熱交換換気システムの欠点とは?
  • 第三種換気システムが実用的で安全(イニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスでも第一種換気システムより有利です)
  • 杉花粉対策としては給気用パイプファン(花粉フィルターがある)を併用すると良い
  • 住宅完成時の換気量を測定すること→一戸一戸測定する業者を選択する事
  • 結露の被害から建物を守る換気システムとは
  • 結露するのは気密がいいからですよと言う業者、あなたはそうだと思いますか
  • 換気回数=0.5回/H以上だけでよいのでしょうか?
  • 住宅の中で生活する我々人間の命が一番大切ではないでしょうか?
  • トイレは臭い、浴室は湿気、キッチンは調理臭と調理による湿気

リビングは家族全員が集まりますので空気が汚れます。(人間1人当たり1時間に27.8㎥ 新鮮空気が必要です。→サイデルの方式)

計画換気による空気の流れを家の中に創らないと快適で暖かい家はできない。

2-4.設備設計(冷暖房機器容量)について

お客様のご要望をお聞きして、設計しますので建物は全てお施主様毎に違うのが基本です。


その為に、設備容量の設計は個々の建物毎で違って参ります。その為には建物毎に設備容量(暖冷房機器)の設計が出来ないと設備過多になり、最初に掛かる設備投資額が非常に多くなる場合や、電気料がべらぼうに高くなる事があります。

又、設備過少なりますと(普通よりは暖房・冷房機器が多いのですが……)
寒くてどうしようもない住宅となり、暖房器を増やすしか方法はありません。

しかしながら、建物毎のUa値(外皮平物毎で違って参ります。その為には建物毎に設備容量(暖冷房機器)の設計が出来ないと設備過多均熱貫流率)計算をしっかりとやり、暖冷房機器の容量計算から、設備台数を計算し、空気の流れ等を計算しながら、設置場所をしっかりと設定し、適正な設備容量を設計してくれる業者を選択すべきなのです。

  • 蓄熱性、保温性の高い暖かい家→温度変化(温度差)の少ない家になる(是もバリアフリー)
  • 石膏ボード等の内装材を蓄熱材として積極的に活用
  • 良い暖房器具の設置.密閉型が必須条件:室内空気を汚染しない。最近はペレットストーブも注目されてきている。
  • ヒートポンプ式パネルヒーター.FF式ヒーター.電気式蓄熱暖房器、ヒートポンプ式エアコン(例:ダイキンはスゴ暖、パナソニックには,フル暖がありますし、他メーカーにも優れた機器が出ております)などが優れている
  • 高性能住宅ではエアコンや簡易な電気ストーブも実用になる。
  • 床暖房には課題はありますが、最近ヒートポンプ式の省エネを考えた床暖も出てきております。
  • 最近では、自然エネルギー利用の為パッシブハウスとして売り出してるところも有り、窓の日射を活用し、冬場の省エネを考えた設計(住宅)も出てきております。
  • 良い冷房器の設置:温度を下げる能力と共に、湿度を下げる能力が重要
    湿度が低いと、温度が高めでも涼しく感じる→冷房病を防ぐ
    梅雨時のドライ運転は、除湿にも、とても有効です
  • 熱リサイクル方式(再加熱方式)のエアコンは湿度管理に有効
  • 新築するときは、最初から冷暖房の容量計算をして、どこに暖房器を置いて、どこに冷房機を設置するかを実施できない業者は避けるべきである

実際に、北海道仕様の高性能住宅をお建てになり、お住まいになっている方々のお客様の声をお聞き下さい。

お客様の声はこちら!

2-5.遮熱について

  • 冷房に頼らなくとも涼しくなる家を造る.夏期の冷房費の節減
  • 外壁通気層.遮熱パッドの活用
  • 窓に庇を付ける
  • スダレ.葦簀(よしず)、植栽.オーニングの活用
  • 熱反射タイプの窓ガラスは冬季の日射取得の面で注意が必要

*日射熱の97%カット→遮断パネル→小屋裏の有効活用
(ロフト、物置、遊びの空間等夢が広がる空間利用が出来ます)

2-6.耐震について

  • 人命、経済に大きく係わる要素
  • 軟弱地では地盤改良を行う
  • パネル併用か、2×4が優れている
  • 構造計算するのが望ましい
  • 良質の金具の併用(ホールダウン金物、ハリケーンタイ等)
  • パネルと柱、梁が一体化した箱構造が強度を発揮する耐震構造が良い
  • 免震工法、基礎断熱、さも尤もそうに言われますが免震工法は誰でもできますし、基礎断熱は床パネルが特許に牴触し、基礎断熱しか方法がないために、万止むを得ずしているようです。

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2-7.耐久性について

  • ステンレスやアルミ、焼き瓦の耐久性が大
  • 外壁材は煉瓦、タイル、硬質塩化ビニール系、セラミック系が優れている
  • 屋根は焼き瓦、ステンレス板などが優れている
  • 内装材は無垢材が優れている
  • 二重サヤ管のウポノール配管は優れている

2-8.健康について

  • 木造の家:健康や寿命、精神に良い影響があると言われている
  • 木造は鉄骨造や鉄筋コンクリート造よりもストレスを与えない
  • 内装材も無垢の木や漆喰や珪藻土などの自然素材が望ましいが、貼る漆喰壁も出ております(クロスよりは若干値段が高い)
  • 正確な温度計と湿度計の常備:健康的な温度、湿度環境を保つ為に、理想的な相対湿度は40%~60%(最初は乾燥気味に感じるが慣れると快適)
  • ダイヤル式.デジタル式湿度計の数値の信頼性は低いものが多い
    高気密住宅は過乾燥になりやすいと言われているが、人が住んでいる家で過乾燥になる事は滅多にない(乾湿計で40%以下になることは滅多にない)
  • 加湿器の使用は、正確な湿度計で測定してから使用する事肌の乾燥などには馬油や保湿クリームなどの対処療法がお薦め
  • 良い内装材の選定:健康に対する影響が大きい、シックハウスの原因の一つ
  • 自然の素材を使用する事無垢の木や漆喰の塗り壁、貼り壁等
  • 合板を使用する場合はホルマリンやVOC濃度の低い物を使用

2-9.安全について

  • 安全で拡張性のある間取り:高齢化に対処する
  • バリアフリーの工夫
  • 部屋はなるべくオープンに造り、仕切は後から付加する
  • 廊下、階段は広めに設計
  • 手摺は設置するか、後の設置に備えて壁内に下地材を入れておく

*総合補償制度の有る業者を選択。(建てる前の安心、建築中の安心、建築後の安心)

2-10.防音について

  • 静かな家:ストレスを減らす
  • 高気密住宅は外部の騒音の侵入は少ない
  • 内部の騒音に対しては吸音材や遮音材を活用する絨毯や吸音ボードの利用

2-11.環境について

  • 環境に優しい家:建材製造のエネルギーコストに留意
  • 木造がベスト、木は再生する(ノンフロン、ウレタンパネル)
  • 鉄骨やアルミ建材は製造エネルギーコストが大
  • 太陽電池などの省エネ商品は生産コストや耐久性にも留意すべき

2-12.経済性について

  • 月平均維持費40~50坪単位では>8,000円~13,000円程度です
  • オール電化のFPの家は電気料が一番安い!

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<高性能住宅コンサルタント 竹内 仁>

  • 1級建築士
  • 1級建築施工管理技士
  • インテリアコーデネーター
  • CASBEE戸建評価員
  • 既存住宅状況調査技術者
  • JBN公認現況検査員
  • 耐震診断・耐震改修技術者(木造住宅)
  • 赤外線建物診断技能師
  • 暮らし省エネマイスター
  • 特例住宅リフォームカウンセラー
  • 宅地建物取引士
 
参考文献
  • 『21世紀健康エコハウスよい家・ダメな家』足立博・著
  • 『健康な家に住みたいな!』外丸裕・著
  • 『FP住宅性能構築の手引き(平成13年度版)』FPグループ全国施工技術委員会
  • 他性能技術研修会資料多数

実際に、北海道仕様高性能住宅をお建てになり、お住まいになっている方々のお客様の声をお聞き下さい。

お客様の声はこちら!